移動平均線のゴールデンクロスは勝てるのか?(4)

手法検証

概要

前回、各時間足でトレーリングストップ機能を追加して検証した移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロス。

USD/JPYで一番期待が高そうだった1時間足で、他の通貨ペアがどのような結果になるのか検証してみました。

今回はUSD/JPYと比較しやすいように、まずはトレーリングストップ機能なしでの検証となります。

前回の検証はこちら

エントリー

ロングエントリー

期間25の単純移動平均線が期間75の単純移動平均線を確定足で上抜けた時にエントリーします。

ショートエントリー

期間25の単純移動平均線が期間75の単純移動平均線を確定足で下抜けた時にエントリーします。

決済

ロング決済

期間25の単純移動平均線が期間75の単純移動平均線を確定足で下抜けた時に決済します。

ショート決済

期間25の単純移動平均線が期間75の単純移動平均線を確定足で上抜けた時に決済します。

その他の仕様

通貨ペアはEUR/USD、EUR/JPY、GBP/USD、GBP/JPY、EUR/GBP

時間足は1時間足

初期証拠金は日本円で1,000,000円

ロットは0.01(1000通貨)

スプレッドは10(1pips)

利益確定幅は60pips

損切り幅は60pips

新しい足(バー)が出来た時に1度だけエントリー、決済の判断を行います。

ロング1ポジション、ショート1ポジション、両建て時に最大で2ポジションエントリーします。

検証結果

各通貨ペア、2018年~2022年の5年間のバックテストで検証してみました。

EUR/USD

USD/JPYより良い結果が出ていますね。

大きく上下に振れていますが、大きくは右肩上がりのグラフで期待は持てそうです。

EUR/JPY

前半は好調ですが、後半が・・・

GBP/USD

こちらも良い感じ。

検証した通貨ペアの中では一番良いのではないでしょうか。

期待が持てそうです。

GBP/JPY

こちらは大きな波がありますね。

真ん中の部分の下落を解消できれば悪くはなさそうなのですが・・・

EUR/GBP

怒涛の右肩下がりです。 笑

やはり、ゴールデンクロス、デッドクロスはトレンドをとらえる手法なので、レンジしやすい通貨ペアには不向きなようです。

まとめ

EUR/USD、GBP/USDのようなドルストレートや、EUR/JPY、GBP/JPYのようなクロス円の通貨ペアはトレンドが発生しやすいので良い結果が表れています。

反対に、EUR/GBPのようなレンジを形成しやすい通貨ペアは良い結果が出ていません。

通貨ペアの特徴が顕著に表れる結果となりました。

次回はUSD/JPYの時の検証と同じく、ある程度利益が乗ったところで、その利益を確保出来るようにトレーリングストップ機能を追加して検証してみたいと思います。

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